【HSPと】自己愛性パーソナリティ障害と関わる際の注意点7選【相性最悪】

HSP
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この記事の内容
  • 自己愛性パーソナリティ障害とは?
  • HSPと自己愛性パーソナリティ障害の相性が最悪な理由
  • 体験に基づいて導き出した自己愛と関わる際の注意点

こんにちは!

オタクなズボラ主婦・桃栗カキノキ @momokuri3_kaki です。

突然ですが、私はHSP気質を持っています。

HSPとは

Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン) の略で、五感が鋭く刺激に対して敏感で、感受性の強い人のこと。

また、皆さんは『自己愛性パーソナリティ障害』というワードをご存知でしょうか?

自己愛性パーソナリティ障害とは?

ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型。

今回の記事は、上で挙げた『HSP』と『自己愛性パーソナリティ障害』についてです。

私はHSP、そして元職場の上司はおそらく自己愛性パーソナリティ障害だったんですよね。

数年一緒に働いて思いましたが、相性が本当に最悪でした。

(自己愛性パーソナリティ障害と相性良い人はほぼ居ないと思うけど…)

自己愛性パーソナリティ障害を持った人が近くに居る場合は、

なるべく関わりを持たないようにするか、逃げましょう。

近くにいると悪影響しかありません。

しかし、仕事上などでどうしても関わらなければならないケースってありますよね…

そのような状況の方のために、私が元上司と関わる中で発見した『自己愛性パーソナリティ障害と関わる際の注意点』を書き残したいと思います。

ちなみに良い関係性を築くというよりは、自分の身を守る方法です。

※私は自己愛性パーソナリティ障害と良好な関係を築くのは難しいと思っています。

相手が求める人物像は、自分の思い通りになって称賛してくれるような都合の良い人間なので…

そのため、下記の注意点は一時しのぎだと思います。(自己愛本人の言動が変わるわけではないため)

理想としては 注意点を実践しつつ、自己愛から物理的に離れる道を探すことをオススメします。

HSPさんに限らず、周囲に自己愛さんが居て困っている方にも是非読んでいただきたい!

少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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自己愛性パーソナリティ障害とは?

まずは、自己愛性パーソナリティ障害とはどのような障害なのかを見ていきましょう。

自己愛性パーソナリティ障害の症状

・人より優れていると信じている

・権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす

・業績や才能を誇張する

・絶え間ない賛美と称賛を期待する

・自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する

・人の感情や感覚を認識しそこなう

・人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する

・人を利用する

・劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる

・嫉妬されていると思い込む

・他人を嫉妬する

・多くの人間関係においてトラブルが見られる

・非現実的な目標を定める

・容易に傷つき、拒否されたと感じる

・脆く崩れやすい自尊心を抱えている

・感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える

これらの症状に加え、自己愛性パーソナリティ障害の人物は傲慢さを示し、優越性を誇示し、権力を求め続ける傾向がある。彼らは称賛を強く求めるが、他方で他者に対する共感能力は欠けている。一般にこれらの性質は、強力な劣等感および決して愛されないという感覚に対する防衛によるものと考えられている。

 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』自己愛性パーソナリティ障害

いかがでしょうか。

身の回りに、上記の項目に該当する方はいますか?

いると言う方は……

心中お察しします。

上記の症状を見ると、私の元上司は見事に全部当てはまっています。

元上司の言動で悩んでいた当時、ネットで色々と調べていたところ、この『自己愛性パーソナリティ障害』にたどり着きました。

そこで症状を見てみると、元上司と同じでびっくりしたのを覚えています。

それから『もしかして元上司はこの障害なのでは…?』と考えるようになり、対策を練ることにしたのでした。

←カキノキ   元上司→

※上司のことを自己愛性パーソナリティ障害であるという前提で話をしていますが、本人が診断を受けたわけではないので確定ではありません。私自身が憶測で勝手に思っているだけなのであしからず…

自己愛性パーソナリティ障害について分かりやすい動画があったので貼ります↓

HSPと自己愛性パーソナリティ障害の相性が悪い理由

自己愛性パーソナリティ障害(以下、自己愛さん)と相性がいい人の方は少ないとは思いますが…

特にHSPさんは、自己愛さんと付き合っていくのはかなりキツイと思います。

自己愛さんとHSPさんが同じ空間にいると…

自己愛性パーソナリティ障害
  • 悪口、ネガティブな話が多い
  • 共感性が低く、威圧的な態度
  • 感情の起伏が激しい
  • マウントを取る・人を見下す
  • 周囲の調和を乱す、空気を悪くする
HSP
  • 負の感情を感知して疲弊
  • 威圧的な態度に萎縮する
  • 顔色を伺ってビクビク
  • 自己肯定感が下がる
  • 重い空気を改善しようと頑張り、疲れてしまう

も~~~とにかく、相性が悪いっっっ

自己愛さんは負の感情を周りに振り撒くので、感情を感知しやすいHSPさんは同じ空間にいるだけでも多くの苦痛を感じることでしょう。

例えば、自己愛上司が部下に怒るという場面だけでも

  1. 高圧的な言動の上司の感情
  2. 怒鳴られている部下の感情
  3. 不機嫌な元上司の激しいタイピング音
  4. 重い空気感
  5. お客さんや外部からの評価の心配
  6. 周囲へのフォローをしないといけないという使命感

HSPさんにとって、負の刺激が多すぎます。

ドキドキハラハラして仕事どころではありません。

私は入社当時、自己愛の元上司が恐ろしく、いつも顔色を伺ってビクビクしながら仕事をしていました。

しかし、それでは心身を消耗していくだけ…

自己愛さんはこちらの心身の健康など1ミリ足りとも重要だと思っていません。

そこで私は自分の身を守るために、勇気を持って自己愛さんに対する言動を変える決意をしたのでした。

自己愛性パーソナリティ障害との付き合い方の注意点

それでは、体験談を交えて注意点の解説をしていきます。

主な登場人物はカキノキとその元上司である自己愛さんです。

自己愛さんと関わる際の注意点
  • お世辞は言わない、褒めない
  • プライベートな話や好きな事の話はしない
  • 悪口に同調しない
  • 話を真に受けない&間違いはその場で訂正する(多勢で挑むと尚良)
  • 口頭での戦いは無駄&然るべきところに相談しよう
  • 淡々と業務連絡のみの会話
  • 自己愛に興味を示さない、嫌われても構わない気持ちを持つ

とにかく、相手が喜ぶ対応をしないことが大切です。

では細かく見ていきましょう。

お世辞は言わない、褒めない

自己愛さんは、自分が誰よりも優れていると思い込んでいます。そして称賛を欲しがる。

会話の中で、自分の凄さをあることないこと誇張して話してくると思いますが、お世辞は言わない方が吉。

自己愛さんは社交辞令と思わず、当たり前のように真に受けるので…

特に相手が異性の場合は気をつけましょう。

下手にお世辞を言うと『こいつ俺のこと好きなんだ』と勘違いされるのがオチです。

入社当時はそんなことも露知らず…

元上司の自慢話に「へーすごいですね!」とお世辞を言っていたら、「カキノキさんは俺のことが好き」と他の社員に言いふらし始めたらしく…鳥肌が立ちました。

本当に気持ちが悪い

ただの社交辞令なのに何故そう思えるのか…めでたい頭をしていますね。

元上司は不思議なほど、『自分はモテる』と思い込んでいました。

自分が中年のハゲたおじさんでも関係なく、モテると自信満々。

そういった自己愛さんは少し褒めただけで勘違いするので気をつけましょう。

年齢差も関係ありません。

一回り以上年が離れている異性にも当然モテると思い込んでいるので恐怖。

私はその一件以降、お世辞を言うことは一切しなくなりました。

同性の場合でもお世辞は要注意ではあります。

例えば部下がお世辞を言った場合は「自分は部下から尊敬されている」と思い込みます。

それによって仕事がうまく回るのであれば良いのですが…

お世辞を言うと調子に乗って余計に態度が横柄になり、人への見下しが悪化するんですよね…

そして独裁政権が始まり、元職場では皆苦労しました。

そのため同性異性は関係なく、俺すごい話が始まった場合は

お世辞は言わずに、真顔で「はあ…そうですか」と終わらせるのが良いと思います。

「すごい」「流石です」はNGワード。決して、話を広げてはいけません。

プライベートな話や好きな事の話はしない

嫌な思いをすることが多かったので、双方のプライベートな話題を出すのもやめた方が良いと思います。

自己愛さんにプライベートなことを聞くと、『こいつは俺に興味を持っている、好きなんだ』と勘違いが始まります。

逆に自分のプライベートなことや好きなことの話をすると、マウントを取ってきたり否定したりケチをつけてきます。

例えば…
  • 『〇〇を買った』→元上司『でもそれって〇〇(否定的な言葉)だよね』『俺は〇〇持ってる、こっちの方が良い(マウント)』
  • 『TVゲームが好き』→元上司『ゲームの何が面白いのか理解できない』『プロゲーマーとか社会の害悪』『ゲームは犯罪の元』と全否定

以上のようにいちいちケチをつけてきます。

ゲームの話の時は本当にキレそうになりました。

人が好きと言ってる物をわざわざ口に出して否定する神経が分からん。

自己愛さんは思い込みと決めつけが激しくて視野が狭いと感じます。

「ふーん」で流せばよいのに、ネチネチと絡んでくるんですよね。

自分より優れていそうな話が出ると嫉妬してケチをつけ、気に入らない話が出ると全否定。

そんな感じで嫌な思いをする事が多いので、プライベートや好きなことの話はしない方がベターだと思います。

悪口に同調しない

自己愛さんは人を見下したり、嫉妬心が強いため、人の悪口が多いです。

ですが、人の悪口が出た場合は同調してはいけません。

下手に同調してしまうと、自分を悪口のための道具として利用されてしまうからです。

元上司も口を開けば悪口。9割がネガティブな話でした。

入社当初、元上司から『◯◯はこういう奴で酷い奴だ』『カキノキさんも酷いと思わない?』という悪口を聞かされた時に、私はその話を信じて『それは酷いですね』と返しました。

その後……

他の社員から聞いたのですが、元上司は『カキノキさんも〇〇が悪い、嫌いと言ってた』と周囲に言い触らしていたとのことでした。

つまり、私は『〇〇を皆から嫌われている悪人にするための道具』に使われていたんですね。

自分が直接〇〇の悪口を言ってなくても、一言でも同調するような返答をしてしまうと仲間にされてしまいます。

そして、『同調=カキノキさんも言っていた』と変換され、周りに吹聴されてしまうのです。

思い出したのですが、自己愛さんが別の人を悪口の道具にする場面に出くわしたこともありました。

元上司が『部下①も〇〇のこと悪く言ってた、嫌ってる』と〇〇の悪口を言っていて、不審に思った私は部下①に話を聞いてみたところ…

『そんなこと言ってないよ』と驚いていました。

部下①は〇〇のことは嫌いじゃないし、そもそも元上司から言われた〇〇への悪口に対して『そうなんですね』相槌を打っていただけだそう。

…ものすごく怖くないですか?

話に対してただ相槌を打っただけでも、自己愛さんの中では『話を聞いてくれる→否定的なことを言わないこいつは仲間だ!→こいつも〇〇を嫌いに違いない!悪く言った!』と変換されてしまうのだと思います。

元上司と過ごしていくうちに分かったのですが、人の悪口を言う時に『誰々もそう言ってた』とか『誰々も〇〇のこと嫌ってる』という言い回しが多かったんですよね。

同志が居ることをアピールして説得力を増したかったのでしょうか…

そして、『カキノキさんもそう思うでしょ?』と同意を得ようとするワードもくっついてくる。

これがキーワードだと思いました。

それに頷くと、自己愛さんの中で『カキノキさんも言ってた』に変換されてしまうのだと思います。

これは意図的なのか無意識なのか確信は持てませんが、どちらにせよ自分にとって不利益でしかありません。

自己愛さんの言う、『あなたもそう思うでしょ?』には要注意です。

私はその件があってからは、元上司からの悪口に対して頷くことはせずに『よく分かりません 』とだけ返してました。笑

それを繰り返していたら、悪口が嫌いな人・言っても同意してくれない人と思うようになったのか、『カキノキさんはこんな話聞きたくないと思うけど~』と前置きしてから悪口を言うようになりましたね。(結局悪口は言うんかいという感じだけど)

自分が不当な道具にされないように、自分の身は自分で守りましょう。

話を真に受けない&間違いはその場で訂正する(多勢で挑むと尚良)

嘘や決めつけ、記憶の改ざんが多いため、自己愛さんの話は真に受けては駄目です!!!

自己愛さんの話は…
  • 思い込みが激しく、決めつけが多い
  • 話の主旨や結論がコロコロ変わる
  • 平気で嘘を織り交ぜてくる
  • 自分の都合の良いように記憶を改ざんしている

本当に、元上司との会話は混乱することが多かった……

  • 事実ではないのに『〇〇はこういう奴だ』と思い込み、人格否定。ミスがあったときは証拠がないのに『絶対〇〇がやった』と決めつけて責める。
  • 『Aにしろ』と言っていたのに、同じ会話の途中で『Bにしろ』と話が変わる。それを指摘すると『Aにしろなんて言ってない』と都合の悪い記憶は削除。
  • 元上司の指示通りに動いたのに、『何で〇〇使ってるのか?』→『元上司さんが使ってと言ってたじゃないですか』と返すと『そんなこと言ってない。俺は✕✕だと言った』と記憶の改ざん。

ガチでこんなのばっかりだった

おそらく、自分の考えが常に正しい・誰よりも優れているからミスなんてありえないという自己評価の高さと、自分のプライドを守るための自己防衛反応からくる記憶の改ざんなのかなと思います。(記憶の改ざんではなく、意図的な発言の可能性もある)

こういった場面で、え?と疑問に思うことがあったら、心に留めておかずにその場で指摘と訂正をした方が良いと思います。

私は自己愛さんとの口論は避けたほうが良いと思っていますが(次の項目で話します)その場で訂正が必要なことは即指摘すべきだと経験上思いました。

でないと、『やっぱり俺の方が正しい、お前が悪い』と自己愛さんが攻撃し始め、こちらに不利益が生じます。

たとえ自己愛さんが原因のミスだとしても、自分の都合の良いように記憶の改ざんが起きているので、本人は自分が原因だとは思っていないわけで…

それを指摘せずにいると『お前が100%悪い!責任取れ!』と攻撃されるハメになる。

そして周囲に根回しをし、とことん追い詰めようとしてきます。本当に理不尽。

怖いからと思って何も言わないでいると、自分が不当な対応をされるだけなので声を上げましょう。

そういった場面になった時、私は勇気を出して明るく『元上司さん、〇〇って仰ってましたよ~😄』と指摘をしていました。

指摘する際は、その時の状況をなるべく詳細に伝えることが大事だと思います。

言い逃れ出来ないように詳細データを用いて事細かく説明をすると、元上司は『あれ?そうだっけ?』『あーそうだったそうだった!』と間違いを認めました。

ついさっきまで『絶対に言ってない!』と高圧的だったのに、これ以上追い込めないと悟った途端、都合よく記憶が復活して笑ってごまかしてくる。本当にムカつく~~!

これは記憶の改ざんというよりは意図的なのかもしれない。

自己愛さんは高圧的な態度で自分を正当化してこようとするので、理論武装で迎え撃ちましょう。

正確な詳細データを提示できるように、その時の状況を事細かく覚えておくことが大切だと思います。

更に周囲の人の協力があれば、自己愛さんからの責任転嫁攻撃を乗り越えやすくなると思います。

実際、私が指摘したときに周りに居た人が『自分も元上司さんが◯◯と言ってたの聞いてましたよー』と加勢してくれた際は、元上司が間違いを認めるのが早かったです。

可能であれば、周囲の人と『こういった時は互いに助け合おう』と相談しておくのも良いと思います。

多勢で挑めば自己愛さんの凄まじい思い込みを、ひっくり返す確率も上がるでしょう。

口頭での戦いは無駄&然るべきところに相談しよう

以上の体験談のように、自己愛さんは理不尽です。

協調性に欠けていて、人が不快に思う言動を平気で行います。

その言動を、自分が正しいと思い込んでやっているからたちが悪い。

一緒の空間に居るとイライラも溜まることでしょう…

目に余る言動があった際は戦いたくなりますが、口撃戦をしても全て徒労に終わると思います。

受け止め方が根本的にズレてるし、自分の非を認めないんですもん。

そして自己愛さんは、意見されたことを根に持ち更に周りへの憎悪心を高めていく…

なので、戦う際は直接対決をするのではなく、然るべきところに相談しましょう。

仕事の場合は信頼できる同僚や上司、会社の窓口や人事、労働基準監督署など。

元職場では元上司による部下①へのパワハラモラハラが酷く、お偉いさんに助けを求めましたが何も改善せず…(駄目会社)

そこで私達は直接、元上司に意見を伝えることにしました。

そこはもう真剣10代しゃべり場並に真剣に話をした。

なるべく理性的に、元上司に

  • 元上司の苦痛に感じる言動の詳細
  • 仕事に与える悪影響
  • 具体的な改善点の要望

を訴えましたが……

ぜーんぶ無駄でした😄

元上司は『自分に非があるはずがない、俺を怒らせる周りが悪い思考』なんですもん。

なので、いくら正論をぶつけ続けても言い訳・論点ずらし・記憶の改ざんをして自分の非を認めないので、いつまでも平行線です。

すごくびっくりしたのが、

『俺が上司という立場だからこうやって責められる』

『上司は部下からのやっかみを受け止めるのも仕事』

と発言したこと。

え~~~~~~~~~!?!?(大混乱)

いやいやいや、あなたが”上司だから”こうなってるんじゃないよ!!

あなたの”日頃の言動”が原因なんだと具体的に言っているのに!!!!!

それをやっかみだと言われるなんて…ズレている!!!!

こうやって自分にとって都合の悪い部分はすぐ記憶から消すんですよね。

自分の非が原因だと認めたくないという防衛反応が働くんでしょうね。

だから根本的にズレた受け止め方をしてしまう。

上司だからという立場のせいにしてるけど、パワハラモラハラしないまともな上司ならこんな意見言ったりしないよ……

そういうことじゃないと何度も訂正しても元上司に伝わることはありませんでした。

彼にとって私達は、自分に嫉妬する厄介な部下としか映っていないのです。

終盤は話が通じることはないのだと悟り、ゾッとしましたね。

下手な怪談より怖かった…本当に関わっちゃいかん相手……

そこで、戦意喪失した私達は諦めました。

労基に頼る話も出ましたが、パワハラを受けていた部下①が嫌がったので実行には至りませんでした。(部下①は今、無我の境地に立って割り切って仕事をしているらしい)

ということで、自己愛性パーソナリティ障害の人と口論しても無駄です。

伝えたい部分が、伝わることはありません!

ズレた受け止め方をする。間違いを指摘しても記憶改ざんする。

逆にこちらを打ち負かそうと、論破しようとしてくる。

何度話してもそれを繰り返すだけ。

そして自己愛さんは『自分は嫉妬されている、自分は悪くないのに責められる』と思い込んでいき、周囲への言動が更に悪化していくのです…負の連鎖!

人の性格を変えるのは無理に近いことですが、自己愛さんとはまともな意思疎通をすること自体が難しいので口撃戦は回避した方が良いと思います。

やるにしても相手が理解して納得すること、変わることは期待しないでおきましょう。

そして逆恨みや言動の悪化が起こる可能性があることも視野に入れておきましょう。

なので、自己愛さんと戦う際は自分が前線に立つのではなく、然るべきところに相談するのが1番だと思います。

第三者(自己愛より立場が強い人や機関)を巻き込んで対応を委ねましょう。

うちのように会社が動いてくれない場合があるので、その時は労働監督署に頼るなど、複数の候補を立てておくことをオススメします。

会話は淡々と業務連絡のみ

上記のことから分かるように、自己愛さんとの会話はかなり苦痛を伴います。

不要な会話は避けるのが吉!!深入りは禁物!!

自己愛さんに対しては…
  • 自分からは業務連絡のみ。
  • 自己愛さんから話かけられても、淡々と要件のみ答え話を広げない。
  • 悪口に同調しない。
  • 自慢話にお世辞を言わない。
  • あなたに興味ありません感を出す。


ターゲットにされないように自己愛さんの中の、自分の存在を薄くしよう。

興味あると思われると好意を持っていると勘違いされたり、仲間に引き入れようとしてきます。

仲間認定をされると、良いように利用してこようとしてきます。

ただし、こちらの不利益になるような『自己愛による思い込みや記憶の改ざん』があった時は別です。

釈然とした態度でその場で即指摘しましょう。

訂正しないままでいると、自分が悪者にされて責められます。

自己愛に興味を示さない、嫌われても構わない気持ちを持つ

『嫌われても構わないと思うこと』は、HSPさんにとって大切なことのひとつだと思います。

HSPさんは人に嫌われるのが怖くて、誰に対しても平等に良い対応をしようとする方が多いため。

自己愛さんは機嫌の起伏が激しく態度に出るので、感受性の高いHSPさんにとって恐ろしい存在なんですよね。

嫌われると怖いことが待っていそうだし、重い空気が居たたまれないから顔色を伺って、悪い空気を変えようと頑張ってしまうこともあると思います…

私も当初はそうでした。

しかし、それを続けていても自己愛さん自身は変わらないし、自分が疲弊するだけ…

そんな自分に対して、自己愛さんは都合良い人間だと思い利用してこようとするでしょう。

とにかく、自己愛さんには興味がないアピールをすることが大事!

自己愛さんにとっての喜ぶ餌を与えなければ、利用できない人だと分かってターゲットを変えます。

淡々と最低限の対応をしたら嫌われるのでは…とHSPさんは怖くなるかもしれません。

しかし自己愛さんに嫌われるよりも、好かれる方が自分のダメージは大きくなると思います。

利用されエネルギーを吸い取られて、自分がつらい思いをするだけだからです。

自己愛さんが好きな人は『自分にとって都合のいい人』です。

自分を称賛してくれて、自分の思い通りに動いてくれるコントロールしやすい操り人形。

その操り人形になりたいかと言われたら…

私は絶対に嫌だ~~~~~~~~~!!!!!

という気持ちが芽生え、元上司には『嫌われてもいいや!』と思えるようになった私は『愛想笑いをしない、八方美人をやめる』をいうスキルをGETしました。

かなり気が楽になりますよ!

淡々と対応するのは最初は怖かったけど 自己愛さんに好かれるデメリットの大きさを考えると、実行できるようになっていきました。

その結果、元上司が私に話しかけてくることは減りました。

自分への直接攻撃が減ったのは良かったけど、他の人に対しては変わらず横柄な態度を取り続けていたので嫌な気持ちにはなっていましたがね…

最後に

お疲れさまです。

以上がカキノキが経験して発見した、自己愛性パーソナリティ障害と関わる際の注意点でした。

自己愛さんと関わる際の注意点
  • お世辞は言わない、褒めない
  • プライベートな話や好きな事の話はしない
  • 悪口に同調しない
  • 話を真に受けない&間違いはその場で訂正する(多勢で挑むと尚良)
  • 口頭での戦いは無駄&然るべきところに相談しよう
  • 淡々と業務連絡のみの会話
  • 自己愛に興味を示さない、嫌われても構わない気持ちを持つ

私の実体験を元に注意点を書き出しましたが、これは正直 付け焼き刃だと思います

自己愛本人の言動が変わるわけではないので…

例え自分が攻撃されているわけじゃなくても自己愛さんと同じ空間にいるだけで、HSPさんの心身はジリジリと侵食されていきます。

それほどまでに自己愛さんの周囲への負の影響は計り知れません。

感知する能力の高いHSPさんにはとても苦痛となるでしょう。

私としては、できればこの注意点を実践して一時しのぎをしつつ、自己愛さんから物理的距離を取ってほしいなと思います。

部署異動をする、退職する、(家族だったら)一人暮らしするなど。

触らぬ神に祟りなしです!

どうか、自分の心身の健康を1番に考えて行動していただきたい…

私自身、折角勤めた仕事を辞めるなんて…と不安でいっぱいでしたが、今となっては本当~~~に辞めてよかったと思っています。

元上司の居ない世界はこんなに明るく輝いているなんて!!

元上司と一緒に仕事をしたこの数年は本当にしんどかったなあ…

理不尽で協調性がなくモラルや道徳心に欠けていて、人として本当に嫌いでした。

ここには挙げていないクズエピソードが大漁にあるので、いつかマンガに描きたいけど身バレしそう…笑

しかし元上司と出会わなければ『人に嫌われてもいいと思うこと、はっきり意見をいうこと』は今でも出来なかったかもしれません。

正直、かなり精神的に図太くなりました。そこはある意味感謝ですね。

あと、自己愛さんと接していて持った印象としては、物凄く寂しがり屋で傷つきやすい脆さを持っているという点。

自分の心を守るために周囲を攻撃しているのかもしれませんね、だからといって同情はしませんが…

どういった環境で今の彼の人格が形成されたのか少し気になるところではありますが、もう関わることはないので私が知る由もないことです。

さよなら、自己愛さん…

今後の人生で、元上司レベルの強烈な人とは出会うことはないと思いますが(切実にそう思いたい)…

もしまた自己愛さんと出会ってしまった際には、これまでの経験を活かしたいと思います。

すぐに逃げると思うけど!笑

HSP VS 自己愛はかなりHSPにとって分が悪いと思います。

自己愛さんと同じ空間にいるだけで、HSPさんはダメージを負ってしまうので…

本当に大変だとは思いますが、限界が来る前に逃げて欲しい!

逃げるまでの時間稼ぎとして、今回の注意事項が少しでもお役に立てたら嬉しいです。